福島県の原子力防災
福島県で原子力災害に備えるために、対象エリア、PAZ・UPZ、対象人口、公式資料、情報取得手段、アプリ、原子力を学べる施設をまとめました。災害時の行動は、必ず国・福島県・市町村の公式発表に従ってください。
⚠️ このページは平時の確認用です
実際に災害が発生したときは、このページだけで判断せず、国・福島県・関係市町村の公式発表、避難指示、屋内退避指示、安定ヨウ素剤の服用指示などを確認してください。
📌 まず押さえるポイント
対象施設
福島第一・第二原子力発電所
東京電力HDが廃炉作業を進める原子炉施設等を対象にした原子力防災
対象市町村
13市町村
原子力災害対策重点区域として定められている関係市町村
対象人口
約47万人
令和2年国勢調査等を踏まえた福島県広域避難計画上の想定
🗺️ 対象エリア:PAZ・UPZ
PAZ|おおむね5km圏
福島第二は概ね5km圏、福島第一は設定なし
福島第一原子力発電所については、県計画上、PAZは設定しない整理です。福島第二原子力発電所については、原子力発電所から概ね半径5kmを目安にPAZが設定されています。
- 福島第一原子力発電所:PAZは設定しない
- 福島第二原子力発電所:概ね半径5km圏をPAZとして整理
- 実際の対象地区は市町村の避難計画で確認
UPZ|重点区域
13市町村全域が対象
福島県では、平成23年3月の原子力災害時に避難や屋内退避等の防護措置が講じられた範囲などを考慮し、13市町村全域を原子力災害対策重点区域として整理しています。
- いわき市、田村市、南相馬市
- 川俣町、広野町、楢葉町、富岡町
- 川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村
福島県の原子力防災は、一般的な「発電所から30km圏」のみで整理するのではなく、福島第一原子力発電所事故時の避難・屋内退避等の範囲や、現在の廃炉作業を踏まえた重点区域として整理されています。
👥 対象市町村と人口
以下は、福島県原子力災害広域避難計画に基づく対象エリアの整理です。対象人口は、令和2年国勢調査及び関係市町村の復興計画等を踏まえた想定です。現在の人口や避難対象は時点により変わる場合があるため、最新情報は必ず福島県・市町村の公式資料で確認してください。
| 区域 | 市町村 | 対象範囲 | 対象人口 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| PAZ | 福島第一原子力発電所 | 設定なし | — | 県計画上、福島第一についてPAZは設定しない |
| PAZ | 福島第二原子力発電所周辺 | 概ね5km圏 | 市町村計画で確認 | 対象地区は市町村の避難計画で確認 |
| 重点区域 | いわき市 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 田村市 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 南相馬市 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 川俣町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 広野町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 楢葉町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 富岡町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 川内村 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 大熊町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 双葉町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 浪江町 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 葛尾村 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 重点区域 | 飯舘村 | 全域 | 約47万人に含む | 関係市町村 |
| 合計 | 13市町村 | 関係市町村全域 | 約47万人 | 令和2年国勢調査等を踏まえた想定 |
補足:福島県は、一般的なPAZ・UPZの距離だけでなく、過去の避難・屋内退避等の防護措置が講じられた範囲や、福島第一原子力発電所が特定原子力施設であることを考慮して重点区域を定めています。
📚 公式資料・ハンドブック
原子力防災の手引き
福島県地域防災計画に基づき、原子力防災の概要をまとめた資料です。
福島県原子力災害広域避難計画
避難先市町村、避難ルート、避難退域時検査場候補地、避難中継所などを確認できます。
福島県地域防災計画
福島県の原子力災害対策の基本となる計画です。最新版の原子力災害対策編を確認できます。
原子力防災ガイドブック
広域避難や屋内退避など、原子力災害に備えるための基本行動を確認できます。
原子力災害時避難先マップ
原子力災害時の避難先市町村の関係や避難先の概要を確認できます。
避難ルートマップ
関係市町村ごとの避難ルート、渋滞予想区間、迂回ルートなどを確認できます。
📱 情報取得手段・アプリ
原子力災害時は、ひとつの情報源だけに頼らず、県・市町村・国の公式情報を複数の手段で確認できるようにしておくことが重要です。
福島県防災アプリ
- 避難情報や避難所情報の確認
- 防災マップの確認
- プッシュ通知による防災情報の受信
- 避難コンパス・AR機能による避難支援
- 事業者向け安否確認機能
関係市町村の避難計画
🏫 原子力を学べる施設
コミュタン福島
放射線や福島の環境の現状、原子力災害からの環境回復について学べる福島県環境創造センター交流棟です。
- 所在地:福島県田村郡三春町深作10番2号
- 入館料:無料
- 開館時間:9時〜17時
東京電力廃炉資料館
福島第一原子力発電所事故の記憶と記録、廃炉事業の現状、放射線や原子力の情報を確認できる資料館です。
- 所在地:福島県双葉郡富岡町中央三丁目58番地
- 入館料:無料
- 開館時間:9時30分〜16時30分
リプルンふくしま
放射性物質に汚染されたごみの埋立処分事業の概要、安全対策、進捗状況などを学べる体験型の情報館です。
- 運営:環境省
- 見て、触れて、学べる体験型施設
- イベントやモニタリング体験も実施
✅ 平時に確認しておくこと
- 自分の地域が重点区域に含まれるか確認する
- 自分の市町村、行政区、地区ごとの避難先・避難ルートを確認する
- 福島県原子力災害に備える情報サイトをブックマークする
- 福島県防災アプリを登録する
- 福島県放射能測定マップを確認できるようにする
- 家族の連絡方法を決めておく
- 非常用持ち出し品、薬、お薬手帳、身分証、充電器を準備する
- 学校、保育園、職場、福祉施設の災害時対応を確認する
- 車で避難する家庭は、燃料を極端に空にしない
- 避難退域時検査や避難中継所の候補地を平時に確認する
🔗 公式リンク集
まとめ
福島県の原子力防災では、福島第一・福島第二原子力発電所において新たな原子力災害が発生、または発生するおそれがある場合に備え、13市町村全域を原子力災害対策重点区域として整理しています。福島第一原子力発電所についてはPAZを設定せず、福島第二原子力発電所については概ね5km圏をPAZとして扱う点が特徴です。
大切なのは、平時に自分の地域の避難先、避難ルート、情報取得手段を確認しておくことです。実際に災害が起きたときは、このページだけで判断せず、必ず国・福島県・市町村の公式発表に従ってください。